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2024-03

霧のつり橋

 九重夢大吊橋に行った。

kokonoe39.jpg

 霧の中、吊橋は、人の群れが切れ目なく連なっていた。
 死人ご一行様のようだった。

 「はよ、歩けやっ、止まるなやっ」
 途中、後ろを歩く中年男性の怒鳴り声が響いた。

 荒々しく、地獄行きらしい。
 
 大人数のせいか、橋の両端部分は特に揺れた。

 「わしはもう、慣れた。ああ、止まるなやっ」
 地獄行きはよくしゃべる。
 「また戻らんといけんのか、もうええのに」
 
 戻れませんよ、と思った。

kokonoe43.jpg

 そんな想像を膨らませながら、吊橋を歩いた。


● COMMENT FORM ●

これは霧が晴れていたら、そーとー高いのかな?
なかなかの絶景だったかもしれませんね
それにしても、どこにでもいるんですね
地獄行きの人

霧の向こうへ続く吊り橋って、幻想的だけど、かなり怖いな(汗
地獄行きの中年男性はその後どうなったんでしょうか?
一人だけ行方不明・・・・
怖っ!

>おととさん
 相当、高いです。下の川が、糸こんにゃく1本のようでした。

>TNの父さん
 霧の中、吊橋を一人で渡るのは、止めた方が良いと思いました。


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