2017-06

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徒歩の悲劇

 出勤中の朝、何かを踏んで振り返った。
 犬の糞が、半分つぶれていた。
 
 ぬるっとした感じではなく、外側サクッと中はもっちりの感触で、踏んだ。
 凍っていたのだろう。
 実に不愉快であった。
  
 実に不愉快であった。

 付着してすぐに確認できる勇気は持ち合わせていない。
 路面にこすりつけながら、そぎ落とすように歩いた。

 表面に粘土質を感じなくなったので、恐る恐る靴底に目をやった。 
 
 ゆるいカーブを描く溝を、黄土色のクソが、埋め尽くしていた。
 実に不愉快であった。

 靴底の溝にフィットするものが道路上にないか探した。
 しっかりとぬぐえそうな突起物はなかなか見つからなかった。
 緊急事態にあせる。
 が、周囲にウンコを踏んだことを悟られてはならない。


 道路わきにそれはあった。

 期待にそえそうな形状に心躍る。
 鉄でできた格子状の排水溝の蓋である。
 
 ぬぐってくれと願いをこめて、シュッと踵を押し付けた。
 
 が、横断歩道の手前で確認すると、ねちゃりとこびりついていた。
 レジで商品のバーコードを読み込むのとはわけが違った。
 
 
 信号が青に変わった。
 クソ取り再開の合図である。

 シュッ シュッ 

 排水溝の蓋を見つけては、押し付けていった。
 徐々にこつをつかみ、よりフィットできる角度が分かるようになってきた。

 次の信号待ちで確認すると、

 『おおっ』

 心で歓喜した。
 大部分が、消えていた。
 靴底の色彩をここまで愛おしく感じたことはない。
 

 安堵して、職場についた瞬間、悲しい現実に気づいた。
 うちの職場には下駄箱はなく、靴も仕事着も自分のロッカーに入れる。
 ロッカーはかなり狭い。

 うっすらウンコのついた靴を、洗い立ての服と同じ空間に閉じ込めた。
  
 

● COMMENT FORM ●

腹立たしいやら悲しいやらですね
無理矢理道路にこすりつけながら歩く姿を想像してしまいました
終業後のロッカーを開けた瞬間・・・
同情します(--;

これは・・・やってしまいましたね
お店などの入り口にある靴拭きマット
絨毯の物ではなく、ナイロンのケバケバしたやつ
あれなら一発だったかも
ただ、店頭でムーンウォークしてると、バレバレだけど
ところで、仕事の後のロッカー・・・どうだったんだろう

こん**は。
>鉄でできた格子状の排水溝の蓋である。
 設置する側です。お役に立てて、幸せです。


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